今までにやったいくつかのレッスンについて、Facebookなどに投稿していたものを、少し直したり足したりしてこちらにいったんまとめてみました。
その1
本日のレッスンに、数字が苦手で脳みそがシャットアウトする、という方がおられたので、、、
スタンダードな骨盤時計レッスンのイメージ文字盤を、試しに色相環に変えてみました。
12時を赤、6時を緑。
赤、橙、オレンジ、黄、若葉色、黄緑色、緑、孔雀色、トルコ石、澄んだ青、群青色、小豆色。この色名で正確に30°ずつ分割になっているかはさておき、、、
これ、レッスンする私の方もメチャクチャ集中力使います。
普通は何時から何時へ、という数字の指示で済むところを、色をイメージしつつ場所を確認しつつ、色の名前という言葉を使いつつ。
チャレンジでしたが、雨続きで何だか冴えない脳みそが一気にカラフルになり、Good!
数字嫌いの方も、集中力全開でした。
でも、隣の理数系の方は、沈没しておりました zzz・・・
ひとそれぞれでございます。
その2
本日のATMレッスンは、ネガティブな出来事に巻き込まれてお疲れだという生徒さんに合わせてアレンジ。
エネルギー使い過ぎというよりは、ネガティブに浸食されているといった風情だったので、まずは最初のボディスキャンの段階で「自分と自分から外」の境界をしっかり感じてもらえるよう、声がけの言葉とセルフタッチで自分の輪郭をはっきりさせる。
次いでとてもベーシックなレッスンのほんの一部、小さ〜い動きを使いながら、筋肉や骨の動きを内側から感じるとともに、セルフタッチも加えて外側からも意識を向けて、境界を内外から「はさみうち」。
さらに呼吸を使って体の中のイメージ風船をあちこち膨らませて、「自分の領域」を大きくしてもらい、最後にまたボディスキャンで実体としての自分におさめて終わり。
最後に歩いてもらってどうなったかというと、一歩のストロークが大きくなり普段以上に足の運びがしっかり。立ち方も力強い。
セルフタッチを下部肋骨から骨盤あたりに多く入れたため、本人の感想はその辺がとてもしっかりしている、とのこと。
意識のコルセットみたいなものですね。脳の身体地図にそのあたりがよりはっきり描かれたということ。
共感や情も大切ですが、自他の境界をしっかり保てることも、生きていくためには必要な感覚になります。それを理屈や感情ではなく、物理的な身体として感じることで取り戻すレッスンとなりました。
理想的には境界を保つ時と取り払う時を使い分けられたり、少なくとも今どうなっているか気づけるといいですね。
腰回りのしっかり感や歩きかたの変化は、結果であって目的ではなかったのですが、ヒトの脳が感じること・やることは、ほんとに面白いですね。
ちなみに私のやっていることは、ヒーリングでもないし、ネガティブを吸い取ったわけでもエネルギー注入したわけでもなく、ただ動きや感じることを促して、ただ「どうですか?」って聞きまくっているだけです。ご本人の脳と神経が勝手に学習してくれています。
いつものシンプルな動きのレッスンを、純粋にアスリート的な動きを良くすることにも使える(つながる)し、今回のような意図でも使える。
オモシロいツールです。
その3
「だれかが正しいと決めたことをおこなって」ばかりいて「自分の欲求どおりのことを実行した経験がない」と機能しないよ、と、辛口なフェルデンクライスさんが語っている身体の部位と動きがありまして(身体中全部そうと言えばそうなんだけど)、今日はそれを見つけるレッスンをしました。
社会からの欲求(又はそれへの反応)なのか、自分の真の欲求なのか、もはや見分けもつかなくなっているのがオトナというもので。
一体化してアライメントがとれているならいいし、見分けがついて意図的に使い分けているならいいし、でもほとんどの場合はごちゃごちゃになっている(と思う)。
だから、その部位が機能しだすようにすれば、まず見分けがつく→いずれ真の欲求で動ける。という壮大な^^計画。。。
当然ですが、1回のレッスンでどうにかなるものではなく、でも、そこが今よりほんの少し動くようになるという体験が、そして、その動きについて上のようなことが少し耳に残るということが大事なんだと、、、思いながらやっています。
レッスンに先立ってもちろん自分でやってみるのですが、動きをとても難しくさせている緊張が私の中にも山ほどあります。同じレッスンを何度やってもやっぱりどこかに見つかります。
プラクティショナーならスンナリできるというわけではなくて。
だから言うわけではないですが、今どれくらいできるか・どの地点にいるかは実は全然どうでもよくて、進む方向・向いている方向の見極めと、ほんの小さい推進力=止まってないよ、ということだけが宝なんだと理解しています。
7月1日・扇町研究会レポート
今回は総勢6名。
スペースに余裕があったこともあり、ロングレッスンは赤ちゃんの寝返りの動きでゴロゴロしてみました。
手足が動きの方向付けをするのですが、実は体の中心からしっかり動くことで床をうまく使えるようになり、動きを滑らかにそしてスピードをコントロールできるようになります。
赤ちゃんの時に自然にできるようになった動きを、大人の気づきで洗練させていくレッスン、皆さんなかなか苦戦されているようでした^^
でもフェルデンクライスは、その動きができるかできないかではなく動きの探求過程そのものにとても意味があります。
頭の中で湧き起こる???や!!!が、脳に変化をもたらします。
私の個人的な感想:レッスン後、足が地球を突き刺すようなしっかりした歩きを感じることができました。
前半で体も脳もいっぱい使った感じでしたので、後半ショートレッスンは、動きは超シンプル・超地味にして、骨盤〜背骨〜頭に対して意識をたくさん向けるレッスンにしました。
これも基本的で奥深いものがあり、やるたびに新しい発見があったりします。
ちょっと眠くなりますが・・・
7月12日・高の原日曜レッスンレポート
肩こりをはじめ、目の疲れからの首・頭痛など、首周辺の悩みを持っている方は多いですね。
緊張や不安や力みがダイレクトに現れる場所でもあります。ガチガチに硬めていても自分で気づいていないこともあります。
今日は、普段はあまりやらないような首の動きをするところから始まって、首そのものから背骨・肩・肋骨・骨盤・四肢・深層筋へと、繋がりを見つけていくレッスンをして、仕上げに丹田のレッスンを少し入れてみました。
なじみのない動きなので、結構皆さん試行錯誤しておられるようでした。
脳みそスパーク!状態なので私としては大歓迎なのですが、やっておられるほうは「これでできてるのかな?」とつい不安になってしまうようです。「正解の動き」をする必要は全然ないのですが、勉強といえば早く正解を出すもの、という刷り込みからなかなか逃れることができません。私も含めて。
レッスン後、開口一番「難しかった〜」でしたが、「軽くなった」「ちょっと楽になった」と感想をいただきました。
普段ちょっとした時間でできる動きをお伝えして終わりました。
思い出した時にやっていただけると嬉しいのですが。