新しく、レッスンスペースをつくりました。
レッスン予定がない時は、自分で Awareness Through Movement を、とっぷりと楽しんでいます。
身体の中の小さな小さな動きに耳を澄まし、身体のあっちとこっちの繋がりに「へえ〜」と喜び、思わぬ新しい動きの回路がひらかれて「おおっ」となる、静かな時間はとても贅沢。
Awareness Through Movement が、とにかく好きなのです。
ここ一年ほど、自分が楽しむためのATMの時間を、意識してつくってきました。
この新しいスペースで、さてどういうスタンスでやっていこうか、となったとき、やっぱりこのATMの楽しさを軸にしたくなりました。
モーシェ・フェルデンクライスという天才が、脳の可塑性を基盤にして、身体を通してヒトそのものの機能に関わる方法を構築し、理論的に裏打ちし、でも、あんまりにも広いので余白もいっぱいあるプラットフォーム。そして後に続くトレーナーやプラクティショナー達が、分析と直感で拓いている個性的な道。いろんな視点や切り口を持つことができる世界。
私はシンプルに、Awareness Through Movement という「極上の遊び」を「遊び尽くす」としたら、どういうありかたをしていこうか、と考えることにしました。
私自身は、昔から「マジメちゃん」な人間だったせいか、レッスンで「結果」を求めたり望むほど、ほとんど学ばず新しいことは何も起こらない、という事実を、自分の身で性懲りもなく繰り返し経験してきました。
結局、どんなモードになれば学べるのだろうか、ということだけを試行錯誤してきたのかもしれません。モーシェがこれを「学び方を学ぶメソッド」と表現した言葉が、10年たってなんとなく腑に落ちてきた、かもしれない(おそい!)。そしてまだまだまだまだその探索は続きます。
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ここで改めてATMについて、私の主観で少し説明をするならば、
・レッスンは、(めちゃくちゃザックリな説明ですが)自分の動きや身体構造の観察と探求です。ひとつずつのレッスンには、気づきを向ける具体的な箇所や繋がりや、機能についての意図したデザインはあっても、実際に気づくことや起こることは、ひとりひとり違います。
・レッスンといいますが、私はなにも「指導」しませんし、正しいやり方を教えるわけでも、お手本になるわけでもありません。ひとつのデザインされたレッスンの流れに沿って、動きをことばで示し、観察や探求のための問いかけや提案をするだけです。
・Awareness という言葉から、「スピ系ですよね」といきなり聞かれることもありますが、そういう時にはあえて「物理学です」と答えることにしています。「スピリチュアル」を否定しているのではありません。シンプルに、重力の中で生きていくための物理的センスを磨いて、余分な努力と自分で作ってきた習慣から卒業していきましょう、がキホンだと思っています。そこへの関わり方の妙(ありかた・解像度)に、ひとりひとりにとっての可能性と魅力があるのだと思っています。
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さてそれで、このスペースでの今後のレッスンですが、5〜6人までのグループレッスンやワークショップと、パーソナルATMレッスンを予定しています。いずれも、スケジュール等詳細は、HPのATMのところをチェックしてください。
< グループレッスン >
ひと月に1〜2回、曜日を固定せずに、1日3レッスンの「ATMざんまいの日」を設ける予定です。1つでも複数でも受講可能です。
< パーソナルATMレッスン >
ご自分で動いていただくATMレッスンを、おひとりで受けていただけます。タッチを使った機能的統合(FI)レッスンではありません。
受けてくださる方に合わせてペース配分を変えたり、レッスン途中でのやりとりも自由にできるほか、その方の動きの特徴をふまえたレッスンセレクトや、部分的な深掘りもできます。
初めてでよくわからない方、他のご参加者が気になる方、怪我や故障のためグループレッスンは受けにくいとお考えの方、にも安心して受けていただけます。
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長く継続してやっている大和郡山市 野ばらサロンでのグループレッスンや、オンラインでのグループ/パーソナルレッスンとともに、新しい環境でのレッスンも、よろしくお願いいたします。
Awareness Through Movement が日常な世界は、とても素敵だと思います。